お客様の情報システムは、多種/多様にあり、一部は、2000年代前半より継続利用している。
システム関連費の多くは、各部門での個別システムの保守/開発費が多くを占めていた。

各部門システムは多数存在し、密に結合されている。

そのため、本業に割り振るリソースが、煩雑で実態にそぐわない事務手続き等に奪われていた。

各部門システムは、オンプレミス環境で、仮想化ソフト、仮想サーバ上に構築されていた。

システム刷新において、更改や増減等に柔軟かつ効率的に対応するための可用性の向上、情報セキュリティ水準の向上、コスト削減　の実現を目指していた。

再構築先は「SaaS アプリケーション群」、「PowerApps アプリケーション群」及び「IaaS及び PaaS 基盤」の3つに定めた。

新システムの整備及びそれに必要な作業を行う役務を委託していただいた。

新システムは、Microsoft Azureを採用した。
利用するサービスは20以上、３つの環境(本番環境、開発環境、DR環境)に構築した。

本番環境では、ゾーン冗長(ゾーン：データセンタ)を行い、耐障害性開発環境では、シングル構成とし、コストを抑えDR環境では、東日本の大規模災害に備え、西日本環境で速やかに業務再開をめざす設計をした。

また、各部門が速やかにシステム導入するために、Infrastructure as Code（IaC）「Bicep」で実現した。

https://udemy.benesse.co.jp/development/system/iac.html

当社は、Azure/Bicepだけでなく、様々な、IaCの知見がたまりつつある。

AWSでは、yamlやJson、step functions Linuxでは、ansible、Terraform　などなど。

社内と印刷を行う外部業者で、大容量の写真/編集データをクラウドを通じて データのやりとりを可能にするために、クラウド接続ルータ/UTM製品の検証・導入を実施した。

※UTM/Unified Threat Management

コンピュータウイルスやハッキングなどの脅威から、コンピューターネットワークを効率的かつ包括的に保護する管理手法のことを、「UTM」といいます。UTMとは「Unified Threat Management」を略したもので、日本語で「統合型脅威管理」と呼ばれています。
ファイアウォール、アンチウイルス、アンチスパム、Web（URL）フィルタリング、IDS（Intrusion Detection System／不正侵入検知システム）、IPS（Intrusion Prevention System／不正侵入防御システム）といったさまざまなセキュリティ機能を1つに集約することで、コストの低減を図りながら、システム管理者の負担を下げることができるのがUTMのメリットです。

既存の社内システムと新しい機器を接続するには、既存機器のバージョンアップが必要であったが、管理契約を結んでおらず、できる業者を探していた。

機器選定はお客様で実施、UTMには、FORTINET社のFortiGateを選定、また既存機器は、Juniper社のSRXで、冗長構成で構築、クラウド環境はAWSとなった。

当社は、お客様に代わり、Juniper社へのサポート問合せで、バージョンアップ手順を確認、クラウドへの接続確認、単体試験、結合試験を行い、対象機器の１台故障でも、経路迂回による業務の継続性を確認した。

当社は、FortiGateだけでなく、様々な、ネットワーク/UTM/セキュリティの知見がたまりつつある。

Cisco社のMeraki MX、Palo Alto Networks社のPaシリーズなど